■クリスマスの由来とカラーコーディネート

12月25日は『クリスマス』

クリスマスは、「キリスト(Christ)のミサ(mass)」という意味で、イエス・キリストの降誕(誕生)をお祝いする日。
その為、クリスマスはキリストの誕生日だと思われる方も多いのですが、実は、実際の誕生日は聖書にも記載がなく真実はわかっていません。

 

◆日本で初めてのクリスマスは?

江戸時代までさかのぼり、山口県で宣教師コスメ・デ・トーレス達が日本人信徒を招いて降誕祭のミサを行ったのが発端といわれています。
しかし、その後、幕府がキリスト教を弾圧した明治初めまで受け入れられることはなく、本格的に受け入れられたのは1900年に入ってから。 明治屋が銀座に進出した頃からクリスマス商戦が始まり大きな契機となったよう。
*明治屋・・・食料品・和洋酒類の小売・輸出入、船舶に対する納入業を営む小売業者

 

◆クリスマスといえば何色を思い浮かべますか?

最近では、青やピンク、ゴールドなど様々なカラーのクリスマスツリーやイルミネーションが登場していますが、ザ・クリスマスカラーといえば、「赤」や「緑」を思い浮かべる方も多いのでは?

クリスマスカラーの赤の由来は、キリストから流れる「血の色」「犠牲の愛」の色といわれており、キリスト教にとって重要な意味を持ちます。

また、ツリーに飾る赤いボールのオーナメントは、キリストが生まれた時に次々と実をつけたとされるリンゴのモチーフ。単なる可愛い飾りではなく、実は、「禁断の果実」としての意味があったんですね。

そして、赤といえばサンタクロースの洋服も!
サンタクロースは、昔トルコに実在した司教聖ニコラスがモデルになったといわれています。
ニコラスは子供や貧しい人々を助け、多くの人々から慕われていました。そのニコラスが赤い服をよく着ていたことから、サンタクロースの服の色になったと伝えられています。

現在において、サンタクロース=赤のイメージが一気に広がるきっかけとなったのは、実はあのコカ・コーラ。

1931年にコカ・コーラ社がコーポレートカラーの赤と白に合ったサンタクロースを宣伝キャラクターとして起用したことから世界中に広がったそうです。
次は、緑について。
クリスマスカラーの緑といえば、ヒイラギやもみの木。 これらは一年中色が変わらない常緑樹で、その強い生命力から「永遠の命」を表すと言われています。
ヒイラギの葉っぱは、キリストの茨の冠や受難を表し、小さな葉が十字の形に生えるところから、クリスマスとの関わりが深いとされています。
様々な象徴の緑だったんですね。

 

◆赤と緑が織りなす配色の魅力

赤と緑は、色相環上で反対同士の色。「補色」と言われお互いを引立てる色です。
この補色は、カラーコーディネートのテクニックとしてもよく使われる配色パターンのひとつでもあります。

もみの木の緑に、リンゴの赤。
より緑が強く感じられ、リンゴの赤もさらに増したように。
まるでお互いが持つ「意味」を強調し合うかのように…

クリスマスがワクワクする理由は、こういった配色の魅力にも関係するかもしれません。

意味を考えることで、またひとつクリスマスを深く楽しむことができますね。

様々なクリスマスカラーが街を染める今。
大切な家族や仲間・恋人への感謝とともに素敵なクリスマスを過ごしたいですね。

 

 

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